B型肝炎給付金の背景


注射B型肝炎訴訟という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか。これは元々平成元年に5名のB型肝炎感染者が札幌地裁に国を提訴したことから始まりました。そしてついに平成18年に最高裁が国の責任を認める判決をくだしました。ただし全国にいる多くのB型肝炎ウイルス感染者すべてに救済の手が差し伸べられたのはさらに後のことです。

こうした長い闘いの背景には過去に日本の学校や保健所でおこなわれていた集団予防接種があります。今であれば素人でも危険と予想できることですが、当時は同じ注射器を消毒や交換などせずに連続使用してしまっていたのです。そして国はその危険を知っていながら放置して、B型肝炎ウイルスが広まるのをゆるしてしまったということで国の責任が認められました。

ただしこのB型肝炎給付金の支給に関しては単に感染しているという診断書を提出すれば給付金をもらえるというような簡単なものではありません。というのも世の中でB型肝炎に感染している人というのはかなりの人数いて、日本では100人に1人が感染していると言われています。ですから本当に過去の集団予防接種が原因で一次、二次、三次感染したという証拠を提出しなければいけないのです。そのためB型肝炎の給付金請求に関しては単なる役所での手続きではなく、訴訟を起こさなければいけないというものになっているのです。もちろん訴訟となると個人で起こすよりも弁護士に依頼するほうが事はスムーズに進みます。